当院のような小児科開業医の診療所を受診されるお子さんの症状は、ほとんどが風邪の症状です。発熱、鼻水、鼻づまり、咳、おう吐、下痢等です。これらの症状の原因はウイルス感染によるものなので、特効薬はありません。ウイルス感染症に効く薬は、インフルエンザやみずぼうそう等に限られています。ですので、風邪の症状で受診した患者さんに対しては、それぞれの症状を和らげる対症療法が主体になります。
当院では、そのほとんどがウイルス感染によると考えられる風邪に対しては抗生物質を処方しません。私が医者になった30年以上前あるいはクリニックを開業した20年前は、熱を出したら「抗生剤を処方する」はほとんど常識でした。発熱している患者さんに抗生物質がない処方箋をだすと、調剤薬局から「抗生剤が処方されてないんですけど」との、問い合わせさえありました。しかし最近は、本来必要ない抗生物質を飲むことによる弊害が問題視されるようになってきています。抗生物質が効かない菌を増やしたり、腸内のある腸の正常な細菌にダメージを与え下痢をしたりします。さらには、アレルギー疾患の発症にかかわる可能性があるとも言われています。抗生物質が必要な疾患は、細菌感染症(溶連菌感染症、尿路感染症、一部の 気管支炎、肺炎、中耳炎など)、に限られます。
気管支ぜん息、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーに対しては長期にわたるフォローアップが必要になります。
郡山市の方は、4ヶ月と10ヶ月健診を無料で受けることができます。1歳6ヵ月と3歳健診は、集団で行います。市から連絡がきます。
予約は必要ありません。身長、体重、頭囲,胸囲を計測し、運動発達をチェックします。予防接種の進め方をご提案し、育児のたいする不安があれば、できる限りお答えします。母子手帳とすくすく手帳を持参してください。
また、発育、発達に不安がある方は、任意の時期に自費で健診を受けることも可能です。
当院で接種可能な予防接種は以下のとおりです。
〈定期接種〉
BCG
四種混合(百日せき、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ)
五種混合(百日せき、ジフテリア、破傷風、不活化ポリオ、ヒブ)
二種混合(ジフテリア、破傷風)
麻しん・風しん混合
水痘(みずぼうそう)
日本脳炎
ヒブワクチン
小児用肺炎球菌
B型肝炎
子宮頸がんワクチン(当院ではシルガード9を採用)
ロタ(当院ではロタリックスを採用、2回接種)
〈任意接種〉
おたふくかぜ
A型肝炎(要予約)
インフルエンザ(一部要予約)
髄膜炎菌ワクチン(要予約)
三種混合(百日せき、ジフテリア、破傷風)(要予約)
帯状疱疹ワクチン(50歳以上、要予約)
要予約以外の予防接種については、予約は必要ありません。
定期接種のワクチンと、郡山市から補助が出るおたふくかぜの接種は、平日の午前中(11時30分まで)と14時30分から15時30分の予防接種・乳児健診専用外来に行います。
母子手帳、問診票(おたふくかぜワクチンの問診票は当院にあります)を必ず持参してください。
また、中学生以上の日本脳炎は平日の午後5時までと、土曜日も接種可能です。
<参考リンク>
KNOW★VPD! https://www.know-vpd.jp/