おしらせ   男性に対する子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)接種について

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に性行為によって感染します。性行為を経験する年頃のなると多くの人が感染します。感染するのは男女を問いません。女性が感染すると子宮頸がんの原因となることが知られています。これを予防するために現在は小学6年生から高校1年生担当の女子は、定期接種として無料でHPVワクチンの接種を受けることが可能になっています。
あまり知られていませんが、HPVワクチンは男性への接種も可能です。世界的には男性への接種を行っている国は多くあります。日本も2020年12月から男性への接種が可能になっています。接種は任意接種で自費になりますが、公費で行う自治体も少しずつ増えてきています。(東京都では多くの自治体が公費負担)

男性へのHPVワクチン接種の意義
1)女性の子宮頸がんの発症のリスクを減らす
  性行為によって男性が女性にHPVを感染させる危険があるため、男性がワクチンを受けることによって女性の子宮頸がん発症のリスクを減らすことができます。
2)HPV感染によって発症する男性の病気の発症のリスクを減らす
  男性がHPVに感染すると、尖圭コンジローマ(性器周辺にできる良性の腫瘍)、肛門がん、咽頭がんの発症のリスクを減らします。

接種年齢
 HPV感染症は性行為によって感染するので、性交渉を行う前に接種するのが望ましいとされ、12-13歳頃が適していると考えます。

ワクチンの種類、接種方法
 現在使用されているHPVワクチンは、2価、4価、9価の3種類ですが、男性に接種できるのは4価のガーダシルです。
 接種は筋肉注射で回数は3回です。接種間隔は、2か月の間隔をおいて2回接種した後、1回目から6か月の間隔をおいて3回目を接種する。
 接種料金は、1回15000円です。
 接種を希望される方は、ご連絡ください。