病気について 手足口病について

原因は?
エンテロウイルスというウイルスによる感染症です。夏カゼの代表的な病気ですが、他に季節にも見られます。

どんな症状が出るの?
病名の通り、手と足と口に発疹が出ます。口の発疹は、唇、頬の粘膜、舌、のどなど口の中のどこにも出来ます。痛みで食事がとれなくなったり、よだれが多くなったりします。手足の発疹は、手のひらや足の裏に1~5mm位の少し盛り上がった水疱(すいほう)が特徴的です。他にも、指の間、肘や膝、お尻に出来る事もあります。

治療はどうするの?
原因になっているウイルスに効く薬はありません。抗生物質は全く無効で、対症療法しかありません。

合併症は?
まれに髄膜炎を起こすことがあります。発熱、頭痛、嘔吐(激しく何度も吐く)の症状がそろったら要注意です。仰向けに寝て、首を曲げようとしても曲がらなくなる症状(項部硬直)もみられます。

保育園、幼稚園、学校はいつから行っていいの?
この病気のウイルスの排泄期間(他の人に感染せせる可能性のある期間)は長いと言われています。のどから1~2週間、便からは3~5週間にわたりウイルスが排泄されます。その間、登校(登園)を禁止するのは現実的に無理があります。日本小児科学会も公式に「本症の発疹期にある患児でも、他への感染のみを理由にして登校(登園)を停止する積極的意味はないと考える。」という見解を出しています。つまり、登校(登園)はOKということです。ただし、熱があったり、口の痛みがひどく食事が摂れないような状態では無理をしない方がよいでしょう。また、園によっては独自の基準を設けているところもありますので、それには従いましょう。

 

 

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