今シーズンから鼻にスプレーするタイプのインフルエンザワクチン(フルミスト)が国内メーカーから販売されました。当院でも接種を行います。
経鼻インフルエンザワクチン(フルミスト)の特徴
・従来のワクチンは皮下注射ですので痛みを伴いますが、このワクチンは鼻にスプレーするので痛くありません。
・従来のワクチンは13歳未満の方は2回接種が必要でしたが、このワクチンは1回の接種で済みます。
・インフルエンザウイルスは主に気道粘膜に感染をおこします。このワクチンはその入り口である鼻の粘膜に直接免疫をつけることができ、予防効果が高いと考えられています。
・効果も従来のワクチンに比べて長続きするといわれています。
・接種対象年齢は、2歳から18歳です。
接種ができない人
・2歳未満、19歳以上の方
・明らかな熱(37.5℃以上)のある方
・重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな方
・明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する方及び免疫抑制をきたす治療を受けている方
・妊娠していることが明らかな方
・重症の喘息の方
インフルエンザウイルスの一般的な侵入口である鼻の粘膜に免疫を誘導することにより高い感染防御効果が期待でき、同時に血液内にも免疫を成立させるこちにより感染してしまった場合でも重症化を抑制すると言われています。また効果の持続も皮下注射によるワクチンより長く、皮下注射の効果が約5か月間持続するのに対し、フルミストでは約1年効果が持続するとされています。